『坂本龍馬は偉大なファシリテーターだったのか?』

『坂本龍馬は偉大なファシリテーターだったのか?』

 どこを見ても坂本龍馬ばかり――。最近、所用で国内線の飛行機を利用した時のことです。

 機内ビデオでも機内誌でも、龍馬ゆかりの高知や長崎を訪ねようという番組/記事をやっていました。そういえば羽田空港でも「高知に行こう」といったポスターを見かけた気がします。今、放映中のNHK大河ドラマ「龍馬伝」にあやかり、国内線の利用を促そうというのでしょう。

 龍馬は前の前の大河ドラマ「篤姫」では、勝海舟のところにひょうひょうと乗り込んで来ましたっけ。ピストルを持っていたり、寺田屋事件で襲撃を受けるシーンなども記憶に残っていますが、それは篤姫の龍馬だったのか、もっと昔の大河ドラマだったのか。。。

 そんなことを機内で回想しているうちに、龍馬とファシリテーションが結びつきました。触媒となったのは「薩長同盟」です。

 薩摩藩、長州藩から見れば脱藩したとはいえ土佐藩出身の龍馬は赤の他人。その龍馬が、対立していた両藩の意見を取りまとめ、同盟条約を結ばせた。つまり、第三者の立場から合意形成を図った――。

 これってまさにファシリテーションじゃありませんか!

 会議では事前準備が重要ですが、龍馬はどんな準備をして会談に臨んだのでしょう?
さすがに先日のファシリテーション体験セミナーで用いたような「ファシリテーション計画書」は作らなかったでしょうけど、いくつかのシナリオは想定していたのではないでしょうか?

 最初は薩長両藩の急先鋒に好きなことを言わせておいて、つづいては長州藩の穏健派某に口火を切ってもらい…。薩摩藩がここで譲歩してこなかったら…。

 私は龍馬についての本を読んだことがなく想像でしかありませんが、反目していた両藩を同じテーブルに着かせるまでも一苦労だったに違いありません。会談の前にも龍馬のファシリテーション・スキルがフル活躍したのでしょう。

 そういえば龍馬伝では、土佐藩の重臣、吉田東洋のところに龍馬が単身乗り込み、説得にあたったシーンも印象的でした。ここはファシリテーションというよりも説得術かもしれません。

 先日のファシリテーション体験セミナーでは、「有名なファシリテーターと言ったら誰でしょう?」と講師の伍桐さんからの問いかけがありましたが、龍馬も有名な、いやもしかしたら偉大なファシリテーターだったかもしれません。なにせ歴史を動かしたのですから。

 坂本龍馬のほかに歴史上どんな人物がファシリテーターとして活躍したのか? しばらく考えたのですが思い当たりませんでした。

 「会議」から考えてみたのですが、幕末・維新期で有名な「会議」といえば、江戸城攻めか開城かをかけた勝海舟と西郷隆盛の会談がありました。これは勝と西郷の直接会談だったようで、ファシリテーターが出る幕はありませんでした。両者が用いた会議スキルもファシリテーションというよりも説得術だったのではないでしょうか?

 こんな具合にファシリテーターがいたような会議は私の浅い歴史の知識では薩長同盟の会議以外に思いつきませんでした。どなたか歴史に詳しい方、ぜひご教授いただけますと幸いです。

 大河ドラマでは龍馬は勝海舟に弟子入りし、いよいよ全国に羽ばたいていくわけですが、龍馬はどうやって薩長同盟をなしえるようなファシリテーション技術を身につけていくのか?
こんな視点からもドラマを楽しめそうです。

by 足立晴信

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コメント

  1. m より:

    ファシリテーターは無色透明。

    龍馬はいろんな色をもっていたわけですから、間違ってもファシリテーターでは
    なかったでしょう。

    最近はみなさん、龍馬を結びつけてかたりたがるのですね。

    とくにご商売がらみの場合や、コミュニケーション関係の方に多くて…。


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